FMIP-307は、サン電子の最新型FMトランスミッターである。ブラックとホワイトのバリエーションがあり、金属部のパネルが高級感あふれるアクセントとなっている。前作のFMIP-305は、シガーライターソケットとFMトランスミッター部が一体となったモデルだったが、FMIP-307は、シガーライターソケットとFMトランスミッター部が分離された構造になっており、シガーソケット部分がコンパクトになり、配線や設置の自由度が向上している。
FMIP-307の特徴は
・ シガーソケットとトランスミッターが分離したデザイン
・ Dockコネクタ接続
・ 充電対応(iPodおよびUSB)
・ エンジン連動オンオフ、再生機能
・ iPodバックライト常時点灯機能
である。 |
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別売りの「iPod専用ホルダー (2,480円)」も同様に角度調節が可能なため、悪目立ちしない形で設置できるのはポイントの高いところ。近年のクルマのインパネ周りは微妙に曲面になっていることが多く、また表面処理の関係もあって(ホルダー付属の)両面テープではやや心許ないが、iPod nano (3G)くらいであれば十分持ちこたえられそうだ。夏場は、車内温度が上昇してテープの粘着力などが落ちてしまいがちなので、心配であれば市販の強力な両面テープに交換するとよいだろう。
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エンジンと連動してON/OFFする様子を動画でご覧ください |
iPodとの接続はDockコネクタを使う。ヘッドホンジャック接続型に較べ、ノイズ対策として有利なだけでなく、走行時(使用時)にiPodの充電ができるのはポイントが高い。外出前にiPodのバッテリー残量を気にしなくて済むのは意外と大きなメリットだ。また、機能面での特徴として、FMIP-305と同様クルマのエンジンに連動してiPodの電源オン→再生、および、再生停止→電源オフを行う機能、そして、使用中、iPod の液晶を常時点灯できる機能をもつ。両方とも特許出願中とのことで、他社では追随できない可能性が高い。
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音符ボタンで周波数設定を行うのでカンタン |
グレーのカバーを外すとUSB端子が現れる |
送信周波数はプリセットで6局が設定され、手動設定はできない。使用前はそれが不安だったが、実際に使用してみると、ボタンひとつで簡単に送信周波数を切り替えられるため、混信時の周波数切換作業が楽で好印象だった。
iPhone 3Gと接続したところ、サン電子のiPhone3G動作確認ページにあるような警告は出たが使用可能
シガーソケット充電器には、グレーのカバーで覆われたUSB端子があり、DockケーブルでのiPod充電に加え、携帯電話やその他USB経由で充電するゲーム機や音楽プレイヤーなどを充電する事が可能だ。シガーソケットを3つ又にするにするような機器もあるが、ちょっとしたモノであればこれで十分だろう。また、本体とシガーソケット部が分離した事により、シガーソケット周辺がコンパクトにまとまるようになったので、シガーソケット部が窮屈な車種ではより便利になるかと思う。
音質はFMIP-305同様、他の製品に較べ、あたま一つ抜け出ている印象。前モデルより改良したデジタル回路搭載により音質も向上している。ノイズの混入も前モデルと比較して大幅に検証している感じだ。もちろん、他社の同価格帯のトランスミッターと比較しても格段にノイズは少ないと感じる。走行中のノイズは、出力周波数のシフトで回避が可能だが、出力周波数をマニュアル設定するタイプのトランスミッターでは操作に手間がかかり、信号待ち等の短時間で行うのは難しい。本機は、前述のワンボタンでの出力周波数トグル選択が可能で実用性が高い。また、FMIP-305と異なり本体が分離しているので、手を伸ばさずとも操作が可能で、助手席や後部座席から操作する際も便利になっている。
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走行時のFMトランスミッターの電波をFMラジオで受信した音声品質を確認頂けます |
リモコン RMIP-605
同じくサン電子がFMトランスミッター用アクセサリーとして出しているCarリモコンfor iPod RMIP-605も併用して使ってみた。iPhone 3Gとの組み合わせに関しては、FMIP-307同様警告メッセージは出るが、操作を行うことはできた。
ただし、同社製FMIP-307と組み合わせて使う場合、FMIP-307のウリの一つであるiPod の液晶バックライト常時点灯機能が使えなくなる。これはRMIP-605の仕様による制限という事でリモコンを併用する際はバックライト機能を我慢する必要があるだろう。
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