「Voyager 855」は、筐体が15gと軽量でフィット感が良いというのがファーストインプレッションだ。音楽再生機能を有しているが、一見通常のヘッドセットとしか見えないデザインも、周囲に硬派な印象を与えるのに役立っているはずだ。
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ボディは飽きのこないシンプルなデザインで、ビジネスユースに際して違和感の無いものとなっている。
上部のペアリングボタンで設定を行う他、バッテリーインジケータを兼ねる。
フッキングボタンの他、マイク部をスライドさせて引き出すことで通話、しまうことで終話も可能。 |
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イヤーフックからコードが出ており、その先にイヤホンが装着されている。
イヤーフックの差し込み向きから自動的にステレオの左右が決定する仕組み。
装着は、コードを首の後ろに回すようにするのが自然な感じになる。 |
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マイク部を閉じた状態。
音楽を聴いている最中に着信があった場合、マイク部を伸ばすか、フッキングボタンを押せば、自動的に通話に切り替わる仕様になっている。
音質的には、Bluetooth(無線)である事を感じさせないほどの高品質に感じた。 |
Bluetoothヘッドセットの特性として若干こもった感じの音声になってしまうのは仕方のない感じであるが、Plantronics AudioIQ テクノロジーにより、音声をデジタル処理、受話側と送話側の双方のノイズを軽減しており、通常会話において特に支障は感じられない。また、オーディオプロファイル(A2DP)に対応している携帯電話、Bluetoothトランスミッターとペアリングすると、クリアなステレオサウンドを楽しむ事が可能になる。
「Voyager 855」は、スライド式マイク機構を持ち、着信時にマイクユニットをスライドして開くことで瞬時に着信への応答、通話の終了が可能。また、マイク位置を調整することで音質を向上させ、よりクリアーに伝えることが可能で、マイクミュート機能を用いれば、周りの雑音をシャットアウトできる。
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マイク部を伸ばしたところ |
もう一方の形状は通常のカナル型 |
本体表面上部のシンクをボタンを長押しするとペアリングモードとなり、携帯電話から認識できるようになる。表示される「Headset(iPhone 3Gの場合)」を選択するとパスキーを入力する画面になるが、標準設定の「0000」を入力すれば登録される。マルチポイント接続テクノロジーにより、携帯電話や PDA など、2台のBluetooth搭載機器の同時待ち受けにも対応している。iPod用のBluetoothトランスミッターなどとペアリングすると、楽曲を聴きながら着信時には通話に切り替えて使うという活用ができる。
Bluetooth(ワイヤレス)の利点として、iPod(iPhone)をどこにしまっていてもケーブルを絡める事無く使うことが出来る。AVRCP対応のBluetoothトランスミッターであれば、ヘッドセットのミューとボタンで再生、停止、ボリュームボタンの長押しで早送り、巻き戻し、短押しでボリューム調整などのiPodコントロールが行える。もちろん、iPhone以外の音楽ケータイにおいても、同様の活用が可能だ。
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iPhone用ヘッドセットテスト第1弾(ワイヤレス編) |
なお、iPhoneとBluetoothトランスミッターを組み合わせて使用する場合には若干注意が必要だ。音楽を聴いている最中に着信があった場合、音楽がフェードアウトせずに音楽と通話が混在してしまう場合がある。メーカによると、BTトランスミッターを使うとA2DPとHSP(HFP)が同時に利用できる状態になって二重通信が起きるために起こる状態との事だ。このような現象がおこる場合には、手動で音楽を止めて通話をし、通話後また音楽を起動させるという手順を踏む必要があるだろう。このような動作が必要の無いBluetoothトランスミッターが見つかったら、情報をアップデートしたい。
実売で10,000〜15,000円程度と若干高めの価格ではあるが、デザインや機能を考慮するとコストパフォーマンスは良いように感じる。
1回の充電で約6時間のオーディオ再生、約7時間の連続通話、最大約160時間の連続待受けが可能なバッテリー容量は、携帯での通話や移動中の音楽やPodCastを聞く機会の多いビジネスマンなどに最適だ。
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※iPhone OS 3.0のiPodコントロールに関して、現バージョンでは全機能使えない(再生・停止・ボリューム調整のみ)状態になっている。今後のOSアップデートで対応する事を期待したい。 |