2012年2月29日、ラ・フォーレ原宿でグローバルウェーブ株式会社主催の「Pic3D-U新商品発表」が開催され、iPhone 4/4Sをはじめ様々なデバイスで利用可能な裸眼3Dシートの概要や実機のデモが行われた。
まず、最初にグローバルウェーブ株式会社代表取締役の児玉 晨吾氏
より挨拶があり、3Dの楽しさをもっと手軽に体験してもらいたいという思いから、開発、商品化される事となった経緯などが説明された。開発総責任者の船橋 武氏は、旧製品では、iPhoneを縦置きして上半分しか映像を観ることができなかったが、新製品では横置きにして大画面の3D映像を楽しむことができるようになった事をアピール。
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グローバルウェーブ株式会社
代表取締役 児玉 晨吾氏 |
グローバルウェーブ株式会社
開発総責任者 船橋 武氏 |
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グローバルウェーブ株式会社
ソフト開発責任者 福城 茂生氏 |
グローバルウェーブ株式会社
営業戦略責任者 杉谷 一禎氏 |
ソフト開発責任者の福城 茂生氏によるデモでは、専用プレイヤーの「Pic3D-II Player 」を使って、実際にYoutubeなどのサイド・バイ・サイドの3D映像を再生し、リアルタイムに処理している様子を見せてくれた。最後に、営業戦略責任者の杉谷 一禎氏による前モデルの売り上げの推移や今後の製品展開などに関して説明があり、iPhoneだけでなくAndroidやWindowsその他放送用にリアルタイム変換するためのSDKを公開する事などが発表された。
3D動画に関しては、Youtubeにアップされているサイド・バイ・サイド方式の映像だけでなく、市販の3Dカメラ、3Dカムで撮影された映像にも対応するという。サイド・バイ・サイド方式の3D動画は、「Pic3D-II Player 」によって特殊なフォーマットにリアルタイム変換され、液晶保護シートとしても使用できる特殊な加工がされたシートを通して観る事で、裸眼で3D動画を楽しめる。
iPhone 4/4SのCPU性能では、推奨環境として720×405〜853×480程度のサイズで、最大で960×540程度までは音ズレやコマ落ちなどが無く再生することができるという。また、立体感を得るためのコンバージェンスポイントの調整に関しても、理論上は可能という事だが、CPU性能などの理由により実装出来ていないという事だ。
そのため、ヘッドマウントディスプレイなど向けにより立体感を強く出したい設定の3D動画を再生すると、場合により3D感が失われて映像がダブって見えてしまう場合がある。実際に裸眼で3D映像を見た場合の印象は、専用のメガネを使う場合やヘッドマウントディスプレイで視聴する場合と比較すると、3D感は少ないが、メガネなどの機器を使用せず、裸眼で楽しむことができる手軽さは評価出来る。
「Pic3D-U新商品発表」レポート 3D版
価格は、iPhone 4/4S用で2,480円(税込み)で、Amazon などのインターネットショップ、その他量販店でも展開を予定しているという。 |