6月17日、目黒雅叙園にて開催された「PFU IT Fair 2011」では、PFUの新製品、ソリューションが一同に介し来場者の関心を買っていた。
その中でも特に多くの人だかりがあったのは、iPadを直接接続してスキャンデータを転送する事のできる次世代スキャナの試作品。女性だけの開発チームにより開発された、スキャナ本体とiPad用アプリを組み合わせて主婦をメインターゲットとした、家庭でiPadを活用するソリューションのデモが披露された。学校で配られた行事のプリントをスキャンしてカレンダーに設定したり、レシートをスキャンしておこずかい帳に入力したりなど、iPadを情報端末として活用して、家庭内をペーパレスですっきりとさせる事が実現できるとの事。
もう一つ、注目したスキャナは、見開きの書籍やワインボトルのラベル、クレヨンで描かれた絵など、平面ではない物体をスキャンできるオーバーヘッド型スキャナ。斜めに置かれた写真なども角度やパースなどが補正された状態で保存させる事が可能。
直近のアイディアとしては、東日本大震災および津波にて破損、汚損されたアルバムの複写などの作業に際してカメラを使用するよりもより簡単に正確にスキャンを行う事が可能でないか、と考えが思い浮かんだ。
PFUと言えばヘビーユーザこだわりの逸品、HHK(Happy Hacking Keyboard)の新製品、「Happy Hacking Keyboard Professional2 Type-S」が展示されており、多くの愛用者がキータッチを試していた。キーストロークが従来の4mmから3.8mmへと浅くなっており、高速なキータイプを実現。「静電容量無接点方式」を採用したことにより、底まで押し込まなくとも入力が可能。約2/3ほど押し込んだ時点でキー入力を認識するので、熟練者であれば、打鍵音がほとんどせず、流れるようなタイピングを行えるとの事。当面は、JIS配列とUS(ASCII)配列、刻印ありと無印の計種類が用意される。ディップスイッチとドライバによりMacにも対応。パーツ製造、、組み立て全てを日本で行っている、純国産品。
その他、関連会社、外部ベンダーによるソリューション、システムなどが多く展示されていた。今回の展示会では、ScanSnapなど、PFUの代表的な製品がクラウドと連携するソリューションが多く見られた。ScanSnapなどのドキュメントスキャナや新クライアントなどのソリューションは、全世界の企業、公共機関にて採用されているとの事。今回、展示されていた試作品の製品化も非常に楽しみだ。
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