YAMAHAブースでは、産業技術総合研究所のヒューマノイド型ロボットHRP-4C 未夢(ミーム)とVOCALOIDによる歌唱演奏のデモ展示がありました。
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CEATEC JAPAN 2009 HRP-4C with VOCALOID(HALC@LOID) |
素体(CV-4Cβ)のボイスデータは、THE IDOLM@STERの春香閣下こと中村繪里子さんによるもので、ハナミズキやダイアモンドなどを自動演奏ピアノ「ディスクラビア」による伴奏で歌いました。
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演奏データの活用方法を多岐に紹介 |
CV-4Cβの声は中村繪里子さん |
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VOCALOID開発者久湊氏による解説 |
産総研中岡氏によるHRP-4Cの解説 |
演奏リクエストは、セカイカメラのエアシャウトにて行われ、シャウトで寄せられたリクエストより選ばれた曲を歌う、または会場からの生のリクエストを受け付けて、iPhone(iPod touch)にて担当者が処理を行ってリクエスト者の名前を呼んで、歌を歌い始めると言うデモになっており、リアルタイム処理が行われている事がわかります。
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CEATEC JAPAN 2009 HRP-4C with VOCALOID(メグッポイド) |
1日4回のデモが行われ、最後のデモでは初音ミクまたはMEGUのコスプレをしたHRP-4C 未夢(ミーム)がコスの元の声で歌ってくれます。取材の際には、2日目ということでMEGUのコスとメグッポイドによる歌声でしたが、なかなか衣装が似合っていました。
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会場にはエアタグがいっぱい |
頓智・(トンチドット)CEO井口氏 |
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メグッポイドの衣装がよく似合う |
MEGUの時はメグッポイドの声で歌う |
会場には、セカイカメラの開発元、頓智・(トンチドット)のCEO、井口氏も来場しており、iPod Styleのセカイカメラ撮影キット(セカイカメラガンと井口氏が命名)にも興味を示していただいた。
産総研の中岡氏によるとHRP-4C 未夢(ミーム)は量産を前提として開発され、将来は販売もしたいと言う事です。想定価格は1,000万円ほどになりそうと言う事ですが、意外に実現可能な価格に期待が高まります。
auとDocomoのARn技術展時は、キャリア主導によるものであるせいか、基礎技術のデモといった感じが強く、エンドユーザがどのように楽しむか、と言うところまではまだたどり着いていないように感じました。
iPhoneプラットフォームでは、各ベンダーが工夫を凝らしたアプリによって、様々なARアプリが既にリリースされている事を考えると、少々物足りなさも感じる展示ではありましたが、AR技術が次の携帯デバイスのメイン機能の一つになる可能性を感じる展示ではありました。