「Jigen Series 3D Textured Cover for iPhone 4/4S」は、トリニティが満を持して企画、日本にしかないデジタル3D手法とそれを実現できる高精細な金型技術など、日本の各分野におけるスペシャリストが最先端の技術と徹底的なこだわりで開発した「純日本製」プロダクト。
次元シリーズの最大の特徴は、ケイズデザインラボの「D3テクスチャー」技術による緻密な素材感の再現だろう。今まで安価に市販されているテクスチャーモールドケース(カバー)の多くは、CADデータなどのデザインパターンやあくまでも革っぽい、金属っぽい型押しがされたものが多い印象だったのだが、次元シリーズは、一目見ただけでは、本物と見まごうほどの質感が再現されている。実際のラムスキン、藤の編み込みを3Dスキャンする事で、素材の質感やCADなどによるパターンでは再現できないランダムなパターンが再現されている。これにより、指の腹などで触った時の手触りは、まるで本物の革や藤製品のよう。そこまでの素材感をスキャニングできるという実例だろう。
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峰(リッジ) |
カラーは、錆青磁、鋼、鉄紺の三色 |
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藤(ラタン) |
カラーは、きなり、黒茶、青銅の三色 |
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革(レザー) |
カラーは、薄香、濡羽、はまなすの三色 |
そして、いくら緻密なスキャンデータであっても、それを実際に製品するには精密な金型が必要となる。その金型作成は、長野県佐久市の企業樫山金型工業株式会社が担当。ミクロン単位の凹凸や角度を再現しつつ、樹脂の注入、金型からの剥離など、極限まで精密さを要求される課題をクリアしているのは、さすがと言える。iPhoneケースなどは、人気が出るとデザインがコピーされ安価な模倣品が出回る事もあるが、本製品に関しては、技術的にも、コスト的にも現実的には不可能なレベルであるというのもうなずける。
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革のしぼ感や手触りが本当の革のよう |
テクスチャーの質感を味わいたいならリッジ |
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繊維や編み目の細かな部分までを忠実に再現 |
付属のフィルム、クロスも日本製 |
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伏せて置いてもスクリーンが接地しない工夫が施されている |
今回の「次元」シリーズに関しては、今後の日本における「ものづくり」に関して、一つの方向性、可能性を示しているように感じた。日本ならでは、として高額だが高品質な製品というものがあり、iPhone用の周辺機器ではジュラルミンやアルミの削り出しケースや、高級皮革を使用したケースなどが思いつくが、いずれもその品質に見合った価格で、使用者、購入者を選ぶ製品である。「次元」シリーズは、純日本製で、高品質でありながら、安価に入手できるのが新しい。極端な例では、100円ショップで購入する事も可能なiPhoneケースではあるが、本当にその品質に満足しているのか、良い製品が適切な価格で手に入るならそちらを選びたい、という人は多いと思う。安かろう悪かろうという外国産の製品に一線を画す、満足感の高い製品であると言える。
製品付属のバブルレスフィルムは防指紋加工や、抗菌率99.9%の抗菌加工も施されている。液晶クリーナーも東レ株式会社の「トレシー」を採用。いずれも日本でしか製造できない技術で製造された日本製。これだけの品質でしかも全て日本製という製品ながら、直販価格で2,980円という価格は破格だ。正直もっと高価であっても良かったのではないか、安売りをせず、品質に見合った価格を設定しても良かったとは思うが、「Made in Japanは高品質で、それなりに安い価格で提供されるべき」というトリニティからのメッセージが「次元」シリーズの第一弾であるこの製品に込められているようにも感じた。
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