オープン型のイヤホンは久々に試したのだが、純正品よりも若干大きめな筐体は、装着に際して若干戸惑ってしまった。何回かやっているうちに慣れたが、耳穴の小さめな女性などは装着が大変かもしれない。しかし、一度ベストポジションに収まった後は、気持ちよく楽曲が届けられる。
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パッケージは、ブリスターケースで圧着されている。開封したら、元通りにはできないので、付属品はまとめて付属のケースに収納しておくと良いだろう。
イヤーパッドが入っているが、耳穴の大きさによっては使用しない方が良い場合もある。
純正と比較すると一回り大きい感じ?(昔の純正に近い装着感かもしれない) |
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クロムのアクセントが高級感を出している外観。耳には収まり易い形状となっている。
ただし、うまく調整してベストポジションを探さないとちゃんと聞こえないので、慣れるまでは多少試行錯誤が必要。
音漏れや遮音性に関しては、このクラスとしては比較的大きいかもしれない。
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音質的には、全域でバンバンでているという表現が似合うくらい高音域から低音までまんべんなくでている。特に重低音の再現はこのクラスの音と思えないくらい重厚な感じになっている。それでいてドンシャリ傾向だとか中抜けした感じがしないのは、解像度の高さとそれぞれの音域がバランスよく作られているからかもしれない。高音域での伸びや細かな表現がきちんとできている点も、ぶ厚い重低音が悪目立ちせず、むしろ相乗的に表現の厚みの役に立っているように思える。
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イヤホンを収納するケース付き |
取り回し易いケーブル |
音質的には(このクラスの製品、想定使用状況において)非常に満足なのだが、敢えて難点を言うとすれば、形状による装着感、ホールド感だろうか?移動中(徒歩、電車など)にて使用した際、走ったり、混雑時に人とぶつかったり満員電車で押されるなどの日常起こりうる衝撃で比較的外れ易いと感じた。これはカナル型などと比較した場合はもちろん、現在iPodに付属されている純正品と比較しても同様だ。これは、筐体デザインが体格の大きな欧米人を想定している事に起因しているのだろう。おそらく耳穴が大きい人や体格が大きめな人であればこのような問題は生じないかもしれない。
また、遮音性がそれほど高くなく、音漏れも比較的起こりやすいので、満員電車など周囲に人が密集している中での使用には気をつけた方が良いだろう。
実売実売6,000〜7,000円前後の価格ながら、価格以上の満足感が得られる。iPodに付属のイヤホンが別売で4,000円弱と考えると圧倒的なコストパフォーマンスと言える。イヤホンを収納する型抜きされたケースや、左右のイヤホンが絡みにくいように分岐部分を処理されたケーブル、リモコンやiPhone用ヘッドセットアダプタにも接続しやすい短めのケーブルなど細かな部分での作り込み、利便性の高さはさすが最高位モデルと言ったところ。カナル型になじめない人向けには是非試して欲しいモデルの一つだ。
→ Amazonで購入 / 楽天で購入
撮影協力:D-Park |