他のゼンハイザーのヘッドホン、または他のメーカの同タイプのヘッドホンと比較して、「しっかりと」装着できる。痛いくらいに側圧が高いので、きちんとポジショニングをしてから装着しないと、使用中に耳が痛くなるので注意が必要だ。しかし、その甲斐あって遮音性も高く、音漏れも少ないので、自分の作業に集中できる事請け合いだ。
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フィット感が高い装着感。側圧が強いので、慣れが必要。
遮音性が高く、音漏れも少ない。
軽量で、装着感は高い。 |
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ケーブルは、R側からの片方出しで、取り回しはしやすい。
素っ気ない作りだが、実用性の高いデザインだ。
プロ用と言う事もあり、修理やメンテナンスをしやすい作りになっているように思える。 |
音質は、低音を中心に力強くでる感じだが、全体的に高い解像度と音圧によって全域で細部までうまく表現している。HD650が音に浸るような感じとすれば、本機は音を浴びると言う感じだろうか。激しいロックやビッグバンドの元気な演奏を聴いても、決してうるさいと感じない。曲のジャンルは、J-POPやロック系は非常に適しているがクラシックに向いていないとまでは言い切れないくらいに良く聴けた。わかりづらいたとえで恐縮だが、イメージとしては「裏軒(のだめカンタービレで桃ヶ丘音楽大学の裏にある中華料理屋)」でクラブハウスサンドがでてくるような感じだろうか?
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左右比対称のコード長で装着感は良好 |
フルサイズプラグを外すとミニプラグが現れる |
外観デザインは好みが別れるところだが、個人的には非常に好きだ。シンプルなデザインとパーツがむき出しの構造が質実剛健さを感じさせて非常に好感が持てる。実際にそれぞれのパーツの作りがしっかりしており、耐久性が高い事が伺える。また、消耗品に相当するパーツは、容易に交換ができるよう汎用的なビスで留められているなどメンテナンス性も高い。製品のイメージとしては、ゼンハイザーの初代モデルHD414を引き継いでいるのではないかとも思える。
実売30,000円超の価格ながら、総合的な満足感は高いヘッドホンだと言える。自宅で幅広いジャンルをゆったりと聴くならHD650も良いが、外出時に好きな曲をガンガン楽しみたいという場合にはオススメの1台だろう。
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撮影協力:D-Park |