最初に着けた印象としては、ヘッドバンドやイヤーパッドのクッションが柔らかくフィトするので、悪くない感じ。両耳を挟み込むテンションはやや強いが、その分しっかりした装着感が得られる。
Bluetoothヘッドホンとして音質は気になるところだが、中音域を中心に平均的に出ていて悪くない感じ。ノイズキャンセル機能による部分で若干違和感がある場合があるが、これは注意して聞いた状態の場合で、特に意識しないで聞いていた場合には目立って気になると言う事は無い。有線接続用のオーディオケーブルも付属しているので、より高品質のサウンドを楽しみたい人はこれを使うと良いだろう。通話用のマイクは、ヘッドセットの側面に目立たぬように設けられており、感度は良好。
本体中央部を長押しするとペアリングモードとなり、携帯電話から認識できるようになる。「Headset(iPhone 3Gの場合)」と表示されている機器名が「MM450」となると同時に自動的にシンクロを開始するので、パスキーの入力は不要。うまく行かない場合にはパスキーを入力する画面になるが、標準設定の「0000」を入力すれば登録される。
本製品は、Bluetooth(ワイヤレス)に加え、NoiseGard(ノイズキャンセル)機能とTalkThrough機能が加わっており、ある意味ヘッドセット(ヘッドホン)に必要な機能は全て盛り込まれていると言っても良いだろう。さらに、有線での使用も可能になっており、大手メーカより待望の「全部入り」ヘッドセットがリリースされたのは、ユーザにとって選択肢が広がり、良い事だと思う。対応プロファイルは、A2DP、AVRCP、HSP、HFPの4つ。
本製品は、その名の通り「トラベル(旅行)」を意識したパッケージになっている。USBコネクタが備わったACアダプタは、世界各国で使用できるように国別のプラグが用意されており、micro USBケーブルを使用して充電を行う。家庭用コンセントでもPCのUSBポートからでも充電できるようになっているのが嬉しい。他のUSB充電器に充電ケーブルを挿して使用すれば、コンセントを占有せずに済む。バッテリーは、満充電で最長10時間の音楽再生(NoiseGard使用時は最長8時間)、最長20時間の通話が可能。
また、Bluetoothだけでなく、有線での楽曲視聴が行えるオーディオケーブルが付属しており、航空機用とステレオフルジャックの変換コネクタも用意されている。また、この種の製品としては珍しくバッテリーが着脱式で、予備バッテリーがある場合には、交換して使用する事も出来る。TalkThrough機能は、駅などのアナウンスや乗務員などに話しかけられた時などに、ヘッドホンを外さなくとも声を聞いたりできるので、大変便利だ。
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iPhone用ヘッドセットテスト第7弾(最新ヘッドセット特集Part1) |
実売50,000円前後の価格ながらBluetooth(ワイヤレス)、NoiseGard(ノイズキャンセル)機能、TalkThrough機能などの機能、折り畳み式で使用しないときの収納や持ち運びも容易、シャープな印象を与えるデザインなどが評価でき、コストパフォーマンスは高い。「全部入り」のヘッドセットが欲しい人は、予算が許せば文句なしの製品と言える。また、保証期間が2年間と通常製品よりも長期間なのも安心して使える要因の一つであり、総合的な満足感は高い。
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※iPhone OS 3.0のiPodコントロールに関して、現バージョンでは全機能使えない(再生・停止・ボリューム調整のみ)状態になっている。今後のOSアップデートで対応する事を期待したい。
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