セイワの iPhone / iPod touch用バッテリーケース「M120」は、iPod touch用ラバーパッドを用いる事で、iPhoneとiPod touch両モデルに対応したバッテリー内蔵ケースだ。
1,800mAhの容量を持つリチウムポリマーバッテリーを内蔵し、5V500mAの出力を持つ。充電(蓄電)は、底部のminiUSBポート経由で行い、背面のスイッチにより給電(充電)のON/OFFを切り替えられる。USBポートは、充電だけでなく、iTunesとのシンクロも可能。
iPod touchへの装着には、付属のiPod touch用ラバーパッドを使用する。ちょうど、iPod touchの厚さと高さをスペーサーによってiPhoneサイズに調整する感じになる。また、このラバーパットにより、iPhoneカメラ用ホールは塞がれる。
メーカ仕様では、第2世代(2008)と第3世代(2009)に適合となっており、ラバーパッドもひったり収まる。若干無理矢理感はあるが、第1世代のiPod touchも装着することができた。いずれの世代のiPod touchも、ヘッドホン端子は底部にあるので、使用できなくなってしまう。Bluetoothやスピーカ付きの第2世代以降はともかく、第1世代は、無音で動画やiPhoneアプリを楽しむか、メールやWeb閲覧などに限定されてしまうだろう。
ケースは丸みを帯びたデザインで、ラバーコーティングされている。iPhone/iPod touchの装着は、上部のパーツを引き上げてDockコネクタを接続してパーツを戻す手順で行う。パーツにはスプリングが仕込まれているので、手を離せば元の状態へ戻る。ヘッドホン端子やボリューム、パワースイッチ類には切り欠きがあるので、ケースに入れたままiPhoneの操作ができる。iPhoneのバッテリー残量0の状態からでも充電が行え、ほぼ100%まで充電する事ができた。
表面底部には、3つの青いLEDがあり、充電および給電の状態を表示する。→ → →と、左から右へ点滅している場合にはiPhoneなどの機器への充電(給電)を表しており、← ←←と、右から左への点滅はケース本体への充電(蓄電)を意味しているので、今の電源の状態が分かりやすくなっている。背面の電源スイッチをONにすると一時的にバッテリー残量表示モードになり、現在の充電(蓄電)状態、バッテリー残量の確認を行う事ができる。
実売で6,000〜8,000円程度とバッテリー内蔵ケースとしては平均的な価格。同価格帯の製品としては、容量やiPhone, iPod touch両対応などの点で優れているという点を考慮するとコストパフォーマンスは良いだろう。ゆくゆくはiPhoneを購入したいと思っているiPod touchユーザや、家庭内にiPhoneもiPod touchもある場合などに、両対応のメリットが効いてくるだろう。欲を言えば、「Made for iPodおよびWorks with iPhone」対応であると申し分ないと言う事だろうか。
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