本製品は非常に見た目もすっきりしていて、ぱっと見では、充電器であることがわからないかもしれない。しかし、同社のエネループ製品同様、本体の部分はアルミを使われており、表面のマットの仕上げも手触りがなかなかに良い。サイズは内蔵する単三電池を2本縦にいれて、3本分まではないというコンパクトさ。電池を入れた状態でも約76gと軽量なのが特徴。また、これまで外部バッテリーというとほとんどが四角というもののなか、こういうスティック型のデザインは異色ではないだろうか。
構造は至って簡単で、上部の白いプラスティック部分をひねると1/4回転ほどで外れる。本体側に単三電池2本を縦に入れる。充電するには、上部のUSB端子にケーブルを接続し、スイッチを入れるだけで良い。バッテリーを入れた状態でこのスイッチをONにしておいた場合は、電池は放電してしまうので、使用しない際はOFFにしておくと良いだろう。
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USB接続の充電ケーブルに対応しているので、iPod/iPhoneの場合には、
製品付属のDockケーブルを使用すると良いだろう。 |
さっそく手持ちのiPhone3GSを充電してみた。(あくまで一例としてみてほしい)
電池残量 18% → 85% 所要時間 117分
電池残量 0% → 64% 所要時間 103分
電池容量 23% → 88% 所要時間 122分
と言う結果だった。完全に放電して、画面がブラックアウトした状態からも充電でき、約70%の充電が出来た。iPhone3GSではこれまでの経験では1時間で約10%程度バッテリーが減少するという経験だが、これなら朝フル充電であれば一度スティックブースターで充電すればほぼ夜までバッテリーは心配ない程度と思われる。(もちろん電話やメールなどの使用状況によって異なるだろうが)充電容量もiPhone3GSで70%程度と実用には十分で、ヘビーユーザーの使用にも耐えられる容量を持っている。たとえ、充電で空になったとしても予備のエネループを持ち歩くことで解消できる。
充電量については、以前、多摩電子工業のポータブルUSB電源「TS201/TS-202」にてエネループを4本使用して充電したことがあったが、その際は1回半、つまり150%ほどiPhone3GSを充電することが出来たので、その数値からしても今回の結果である60〜70%程度という結果は妥当なものではないだろうか。 充電中、特に熱くなることもないが、完全放電してからの充電では、iPhoneを充電するには通常よりも多く電流を必要とするので、その分熱くなるようだが、やけどするような温度ではなかった。 ただし、本製品の注意書き以外に、iPhone OS 2.2以前の機種で充電する場合は、電池残量が少ない場合は充電できない場合があるという添付文書があったので、自分のiPhone、特に3Gの場合にはOSのバージョンを確認することをお勧めしたい。
実売2,000円前後と、デザイン的にも優れておりコストパフォーマンスは高い。単体では充電できないが、既にeneloop製品を持っている人であれば追加投資は不要だ。初めて買う人には単3型eneloop2本付きの急速充電器「N-TGR02AS」をあわせて買うと良いだろう。
これまでiPhone用に限らず外部バッテリーというと無骨な形のものが多かったが、本製品はこれまでにないスマートさとデザインで、女性にも好まれるデザインではないかと思う。ただ、本製品はスティックタイプでiPhone本体よりも長いので、バックなどの隙間にスティックブースターを入れておき、ケーブルを伸ばしてiPhoneに接続するというのがスマートではないかと思われる。
eneloop stick booster「KBC-D1AS」
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単3型eneloop2本付き急速充電器「N-TGR02AS」
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