ノイズキャンセリングヘッドホンとは、エアコンやコンピュータのファン、電車や航空機内で耳障りに感じる「ゴォー」という低周波の騒音を軽減して、オーディオのボリュームを上げなくとも音楽などを楽しめるようにしてくれる特殊なヘッドホン。
原理としては、ヘッドホンのハウジング内や周囲の音をマイクで拾い、ノイズに相当する周波数を打ち消す(位相反転)周波数域の音を流すことで、特定の周波数帯の音を打ち消すことで実現している。 |
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静音性能に優れ、NCヘッドホンにありがちな中低音域の減衰が少ない |
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プロっぽさが漂ってくるシンプルな箱 |
専用のキャリングケースにすべて収納可能 |
安価なものでは1万円を切る製品もあるが、それらの製品に共通しているデメリットは、ノイズキャンセルした周波数域の音が減衰してしまうことだ。QuietComfort2は、ノイズキャンセルによって減衰されてしまう周波数域の音をイコライズ処理して膨らませることで、通常のヘッドホンで聴いている状態に近い音質で聴くことが可能になっている。
音質的には、平均的な良質のヘッドホンのクオリティを維持しており、ジャンルを問わず平均的に良い音を出してくれていると思う。同社の他のモデルのように得意なジャンルや目的のための音作りというよりもノイズキャンセリングによる劣化の補正に重点を置いているという印象だ。
地下鉄や飛行機などの低周波ノイズは、カラダが気がつかないうちに意外なほどストレスがかかっているものだが、ノイズキャンセリングヘッドホンを使用する事で、ストレスを軽減し、快適な環境を構築することが出来る。
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動作中は、赤いLEDが点灯 |
NC機能だけを利用することも可能 |
すべての部品が専用ケースに収納 |
QuietComfort2は、製品の特性上常にノイズキャンセルを効かせた状態(電源を入れた状態)でないと音が聞こえないようになっており、電池が消耗してしまうと、ノイズキャンセルヘッドホンとしてだけでなく、通常のヘッドホンとしても使用できなくなってしまうのが、難点といえば難点。バイパスモードなどノイズキャンセル機能を使用しない(電池切れ)でも使用できるようになっているとなお良いように思う。
実売40,000円弱の価格は、他社の同様の製品と比較するとやや割高になるが、機能とデザインを考量するとコストパフォーマンスは高い。QuietComfort3と悩むところだが、音質を重視する場合にはQuietComfort2をお薦めする。オンイヤー式のQuietComfort3は、装着性において快適であるが、その分環境音の影響を受けやすく、NC機能も強くかかるようになっている。QuietComfort2は、イヤーカップ式のハウジングが遮音性を高め、ノイズキャンセルの効きと音質のバランスが程よく保たれているように感じた。電車などの移動だけでなく、サーバルームでの作業が多いエンジニアなどノイズの中で過ごす時間の多い人にはオススメのヘッドホンだと言える。
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